産後の尿もれ
症状
30代女性。
産後の骨盤調整と産後からの尿もれが気になり来院。
出産は、陣痛が26時間続き、分娩室に入ってから出産まで4時間かかり、最終的に吸引分娩で出産されました。
このことより、骨盤帯を中心に大きな負担が身体にかかっているのではと疑われます。
施術と経過
体の状態として
・頚椎や胸椎などに動いていない関節のセグメントがいくつか見られる
・骨盤は左右ともに離開
・尾骨の歪み
・脊髄終糸の緊張
・恥骨の歪み
・足首の歪み
・硬膜の緊張
これらを主体とし、施術を行っていきました。
2回目の来院時、尿もれはなくなる
3回目の来院時、特に気になる所なし
産後の尿もれは歪みをチェックしたほうがよい
出産時の体にかける負担は、想像を絶するものがあります。骨盤だけではなく、身体の至る所に問題が出てきている患者さんを多く見受けられます。特に恥骨や、腸骨、尾骨などが歪むと筋膜や靭帯を通し、腹部の内臓の緊張を作り出します。
今回の患者さんの様に、これらの歪みにより膀胱が固く緊張してしまうケースがあります。すると、膀胱の壁が固く緊張し、尿が溜まっても伸びないので(伸張性が少なくなる)、尿もれの原因となりえます。この産後の歪みを矯正することで、尿もれの症状が解消することがよくあります。